相続人がいない遺産は法人になる!? ~相続財産法人と特別縁故者~

2013-08-22

死亡した人に財産があっても、相続人が一人もいない場合や、相続人がいるかどうかわからないといった場合があります。このような場合、遺産はどうなるのでしょうか。

相続財産法人

相続人がない遺産は「相続財産法人」という法人(法律によって、権利・義務の主体になる人間以外のもの。会社や社団法人などもその例)になります。相続財産法人の管理は、受遺者や債権者などの利害関係者、または検察官の請求に基いて家庭裁判所に選任される、相続財産管理人が行います。相続財産管理人は、被相続人の借金を相続財産の中から返済したり、遺贈があったら履行するなど、相続財産の精算を行います。

相続人を探す手続きも行いますが、相続人が不明の場合には、相続財産は国庫に帰属し国のものになります。

特別縁故者への財産分与制度

相続人がいなければ全て財産は国のものになるというと、例えば、長年連れ添ってきた籍を入れていない内縁関係の方が財産を引き継ぐ事が出来ないという事になります。そこで、「特別縁故者への財産分与制度」という制度が用意されています。

財産分与制度を利用するには家庭裁判所へ請求し、認められる必要があります。民法では次のような場合に特別縁故者に該当するとしています。

1.被相続人と生計を同じくしていた者
2.被相続人の療養看護に努めた者
3.その他被相続人と特別の縁故があった者

ただ、短期間看護をしたといった程度では認められる事は少なく、30年以上一緒にくらしていた戸籍に入っていない事実上の養子といったケースや、長年連れ添った内縁関係等が例としては挙げられます。

Copyright© 2010 広島で相続・遺言の手続相談なら司法書士法人SOLY相続・遺言相談窓口 All Rights Reserved.