公平な相続を行うための仕組み「特別受益」とは?

2013-08-21

特別受益の考え方

相続人が複数いる場合、そのなかのひとりが高額な財産の贈与を受けていたり、相続とは別に「遺贈」を受けている場合があります。
具体的には、姉が結婚した時に結婚祝いとして自宅の購入について頭金を工面してもらったといったケースや、父が遺書で「長男に2000万円を遺贈する」と書かれていたようなケースです。

これらの生前に受けた利益に対し、それらを考慮せずにそれぞれの相続分を決めてしまっては、贈与や遺贈を受けた相続人が、そうでない相続人よりも実質的に遺産を多くもらうことになり、不公平になります。

そこで、婚姻や養子縁組、もしくは生計の資本としてなされた生前贈与や遺贈を「特別受益」と言い、特別受益を受けた相続人のことを「特別受益者」とし、特別受益者が相続出来る額を特別受益に応じて減額し公平性を保つという制度が準備されています。

特別受益の計算方法

特別受益の計算は3つのステップで考えます。

1.相続開始時の財産の価額に、生前贈与(特別受益)を加えて計算する
2.特別受益を足した財産の価額(みなし相続財産)にを対象に指定相続分または法定相続分を掛けて一応の相続分を計算する
3.一応の相続分額から、特別受益分を控除し、特別受益者の相続分を決める

3つのステップを踏んだ結果、特別受益者の相続分の額がマイナスになる場合もあります。その場合はもらえる遺産はゼロになります。またマイナス分に関して他の相続人がもらい過ぎたから遺産として返せと言う事は出来ません。

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