10倍の値段でも売れる商品を持つには?
ソリーです。
最近見た面白い話題から今日は商品を10倍の値段で売ったお話をしたいと思います。
ヤフオクにある商品が出品されました。外見上は普通の筆箱で、2000円もしないかもしれません。
それが35000円を超える値段が付いたのです。さてそれはどうしてでしょうか。
ある人が交際していた女性にプレゼントとして筆箱を購入しました。ギフト用にラッピングしています。
しかしそのプレゼントを渡す前に別れてしまったのです。
その後、その悔しさをバネに彼はキックボクシングに打ち込むなど、充実した日々を送ります。
そして学生最後の年に2年間トラウマとなっていた彼女との思い出を出品することにしたとのことです。
そして、この商品には、商品の価値以外にその思いという「パワー」が詰まっていると投稿者は語ります。
その結果、それを信じる人たちが入札に参加し、最初に提示した2000円からみるみるうちに値段があがり最後には3万円を超える金額となったのです。
もちろん落札した人はその効用を信じて、納得して購入したのであり、
この値段は正当なものと言えます。
実際のページ内の記載を引用すると・・・
=========以下引用==========
■商品の現状■
2年前交際していた女性へのプレゼント用に購入したものです。
当時彼女は事あるごとに「学園祭の実行委員だから忙しい」と言っていたため、学園祭が終わって会えたときに渡そうと考え、9月頃に購入しておきました。
それから1月も経たないうちに彼女は学園祭実行委員で仲良くなった他の男と浮気をし、自分にはメールにてその旨の報告がありました。当時の私は荒れに荒れ、その勢いで近所のキックボクシングジムに入会しました。
失恋によるあまりの辛さに一時は自殺も考えましたが、2年間猛練習を積みながら研究室での研究にも死に物狂いで取り組み、まさに必死に生きてきました。
そして先日、この「必死に生きてきた経験」を面接で赤裸々に語ることで、以前の自分自身では考えられないような大企業に就職が内定しました。
年末には自身の人生初となるキックボクシングの試合が控えています。学生生活最後の年ということで、2年間トラウマとなっていた彼女の思い出を振り切り、自分自身の新時代の幕開けの第一歩とするべく、今回出品を決断しました。
この商品には私が必死に生きてきた「意志力」、そして「憎悪や悲しみを優しさに変える力」が宿っています。
我が家で飼っていたハムスターも、商品の外箱に触れただけで充電したてのヒゲ剃りのように元気になっていました。人生に悩んでいる。許せない人がいる。過去にとらわれている。そんな方々が前に踏み出す決断をするための助けとなれば幸いです。
外見上は本革の赤いペンケースです。一切開封していませんでしたので外見は非常に綺麗ですが、数多の戦場をくぐり抜けてきたベテラン海兵隊員のような頼もしさを感じます。これが「生きる力」なのでしょうか。
状態の感じ方には個人差があることをご理解の上、ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。また、入札者の方の評価によってはこちらから入札を取消させて頂く場合もございますので、ご了承ください。
=========引用ここまで=============
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f139847474
さて、このケースから商品を高く売るためのヒントを探っていきたいと思います。
この商品は、筆箱の機能という価値に加え、あらたに「ストーリー」という価値が加わったともいえるでしょう。
ただの商品が価値を持つ瞬間というのは、その商品に物語が与えられた瞬間なのです。
企業で言えば自社の歴史かもしれません。
例えば昨年できた会社がうる食器と、創業250年の老舗がうる食器
同じ食器でもやはり老舗から買いたいと思うと思います。それはその歴史が「物語」となって商品に付加価値を与えているからです。
「うちは歴史が無いし」
そう言われるかもしれませんね。そんなときは社長や店長さんの自分の歴史も商品に付加価値を与えられるかもしれませんし
商品の開発過程で苦労したことや思いなどもその商品に価値を与えるものでしょう。
ここでみなさんお気づきだと思います。
そうです。物語であるからには語らなければならないのです。
語ることで商品により付加価値が付き、その価値を貴重なものとして買ってくださるお客様がいる
ですから、当事務所も積極的に発信していきたいと思います。


※司法書士法人SOLYのブログのまとめ、そして身近な法律の話題などを定期的にお届け致します。いつでも配信解除できますので、お気軽に登録ください。頂いたメールアドレスは、メールマガジンやお知らせの配信以外には利用いたしませんのでご安心ください。
Youtubeチャンネル登録