誕生日に関する、知っておいても知っておかなくてもよい知識

2014-06-20

こんばんは。上内です。

カープも知らない間に2位に転落し、貯金もあっという間に使い果たした魔の交流戦もようやく終わりを迎えようとしています。

私はというと、連敗中のカープは見るに堪えがたく、スポーツ観戦から遠ざかっていましたが、先のW杯を楽しみに、日々過ごしていました。
が、結果はみなさんご存じのとおり、逆転負けというジェットコースター並みの気分の上げ下げを味わいまして、一体自分の通常の精神状態はどこに存在するのであろうかという袋小路に迷い込んでいる、といったところです。今日もギリシャ相手に終始攻勢の展開を見せながらも、1点が奪えず、スコアレスドローでしたね。全く観れてないんですけど。

これを解決する薬は、日本代表が見事グループリーグを突破すること、もしくはカープが今から9連勝するかのどちらかに尽きると思います。

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さて、前回のブログでも紹介したとおり、今日は学年の4月1日問題についてお話したいと思います。

この問題はみなさん一度は耳にしたり、疑問に思ったりしたことがあるのではないでしょうか?

「4月1日から新学年なのに4月1日生まれの人は学年が違う」
「4月1日生まれは最強の早生まれ」
「4月1日生まれの有名人は桑田真澄さんです」
「エイプリルフール?」
「四月一日っていう名字はわたぬきって読むらしいよ」

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このように4月1日の話題を列挙しようと思うと、枚挙に暇がありません。
ちなみに「枚挙に暇がない」という日本語は人生25年の間で今初めて使いました。
次に使ってみたい日本語は「蒙を啓く」です。
虎視眈々と使えるシチュエーションを窺っていることを念頭に置いてもらって、次回からのブログで「ウォーリーを探せ」よろしく「蒙を啓くを探せ」という趣旨でブログを読んでみるというのも一興かと思います。

話をもとに戻しましょう。
大もとの疑問は

「なぜ4月1日生まれは学年が違うのか」

この一点です。
これも法律によって定められているからとしか言いようがないです。

以下で詳しく法律の内容を見ていきましょう。
法律までは読みたくないし、知りたくないという方には先に結論だけ、お教えしますね。

「年をとるのは誕生日の前日の24時だから」

これさえ覚えていただくと、明日からの生活もまるで世界が変わったかのように、色鮮やかにくっきりと新しい私がデビューできるはずです。

では、面白くない法律の話に付き合っていただける、奇特な方のために話を進めましょう。

まず学校教育法で、保護者は「子女の満六才に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満12才に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校(中略)に就学させる義務を負う。」とされています。

そして、現在,小・中・高校、大学の「学年」は、学校教育法施行規則により,「4月1日に始まり、翌年3月31日に終る」と定められています。

これをわかりやすいように書くとすれば、「満6才になったこどもは、満6才になった次の日以降の4月1日から小学校に入学させてくださいね」といったところでしょうか。全然わかりやすくないですね。

たとえばH26年6月5日に満6才となったこどもは、翌日の6月6日以降の最初の学年(=H27・4・1~H28・3・31)のH27年4月1日から入学するわけです。

ここで最大の肝が、多くの人がこの子どもの誕生日を6月5日と思っていることです。
なぞなぞや、落語で物を言っているわけではないんですが、実はこの子の誕生日は6月6日なのです。

子どもが「満6歳になった」というのはいつか、ということを考えれば、年齢は、年齢計算ニ関スル法律により「出生の日より起算」(同法第1項)し、「起算日(出生日)に応答する日の前日をもって満了」し、年齢が加算されることになっています。

これは、生まれた時刻が何時かを一切問わず、その生まれた日を第1日目として年齢を計算し、誕生日の前日深夜12時限りを以て年齢を1つ加算することを意味します。

先の例では6月6日生まれではあるけど、年をとるのは6月5日深夜12時であって満6歳になった日というのは6月5日になる、ということが法律で定められているのです。

私たちの感覚では生まれた日に年をとることに慣れている(慣れていない人もいますが)ので観念しづらいのですが、
法律を厳密に解釈して、誕生日パーティーを市民球場跡地で盛大に行うのであれば、いわゆる誕生日の前日に行うことになろうかと思います。

まあ、つきつめていけば深夜12時と0時は同じ時間なので、今まで通り12時になった瞬間メールを送るというのも、深読みすれば、理に適っていますよね。

以上より、4月1日生まれの子どもは、前日の3月31日の深夜12時を迎えた瞬間に年齢を1つ加算されるのであり、「満6歳に達した日」はあくまでも「3月31日」であり、その翌日は4月1日ということになります。

したがって、小学校に入学できるのは、前記のとおり「満6歳になった日の翌日以後における最初の学年の4月1日から」ということであれば、4月1日生まれの子どもは,3月31日の満了で満6歳に達し、その年4月1日から小学校に入学できることになるわけです。

一方、1日遅く4月2日に生まれた子どもは,その前日4月1日の満了(深夜12時到来)により満6歳になったのであり、その翌日は4月2日となりますから、学校教育法により「満6才に達した日の翌日以後における最初の学年の初め」に就学するとなれば、1年先、つまり翌年就学にならざるを得なくなる、というわけです。
(参考 年齢計算よくある質問と答え http://www5d.biglobe.ne.jp/Jusl/TomoLaw/NenreiKazoekata.html )

いかがでしたか?

よくわかるような、よくわからないような不思議な気分ですよね。

この問題は観念的で実生活に則していないので、
なんとなくの理解で全く問題ないと思いますよ。

いずれその道に詳しい人が蒙を啓いてくれるでしょう。

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