絶対に負けられない戦いが司法書士界にはある
みなさんこんばんは。上内です。
世界中を熱くさせたW杯もドイツの優勝で終わり、そしてすぐさま4年後へ向けた戦いが始まりますね。
ミヤネ屋でインタビューされていた、
日本代表のグループリーグ敗退が決まってしまったコロンビア戦後のサポーターの言葉が印象的でした。
「今一旦終わる。でもまた始まる。それが私たちのサッカーです。」
巷では名言だと騒がれていたようです。
これに関連するわけではないんですけど、今日は司法書士試験について雑談的にお話してみようと思います。
なぜこの話が今なのかというのは、
実は司法書士試験というのは毎年7月第1週目の日曜日に行われる、
つまりこの7月6日に司法書士界の「絶対に負けられない戦い」が全国で行われたからなんです。
全国でこの日のために、
血のにじむようなトレーニングをこなし、数々の誘惑を払いのけ、
まさにこの日にすべてをかけるその人数、
24,537人!!(今年度出願者数 前年比10%減)
そしてその努力が晴れて報われる人数、
約700人!!(出願者に対する例年の合格率から算出)
ずばり合格率は約2・8%
もし世界が100人の司法書士受験者だったら、2人は司法書士試験に合格し、98人は来年に向けて準備をしなければなりません。
これは何とも恐ろしい世界です。
司法書士試験は一次試験(筆記)と二次試験(口述)で、
一次試験は
午前の部(2時間)、午後の部(3時間)に分かれ、
午前の部は5肢択一が35問
午後の部は5肢択一が35問に加え記述が2問という構成です。
午前の部では憲法、民法、刑法、商法・会社法
午後の部は民事訴訟・執行・保全法、供託法、司法書士法、不動産登記法、商業登記法そして記述は不動産登記法、商業登記法となります。
合格するためには択一で午前の部で28問、午後の部で26問ぐらい取らなければその時点で足切りにあってしまい、
記述の採点をしてくれません(足切り点は毎年難易度に合わせ変動)。
しかし足切りを回避しても次に待ち受けるのは記述の足切りです。
いくら択一で点数を稼いでいても、記述がだめならそれだけでアウトです。
晴れて記述の足切りを突破して合格……、といきたいところなんですが、
全ての足切りを突破しただけではまだ足りず、最後の壁である「合格点」以上を取らなければ合格とは認めてくれないのです。
択一の足切り点は8月下旬に発表され、一次試験の合格発表は9月下旬。
7月頭に試験を受けて、合格発表まで実に3カ月。
かなりの期間を悶々として過ごさなければなりません。
「一次試験に受かっても二次試験があるんでしょ?」
二次試験は口述「試験」と言われますが、
実際は99%の人間が受かる、むしろ落ちた人を聞いたことがないぐらいのレベルと言われています。
つまり司法書士試験は7月に行われる筆記試験こそがハイライトであり、全てです。
今年司法書士試験を受けられたみなさん、本当にお疲れさまでした。
今年の試験は難しかったと聞きます。
できた人もできなかった人も、とりあえず今は我慢していたことをとことんやるのをおすすめします。
心から楽しむことはできないかもしれませんが、今しかできないんだから、今やりましょう!
僕は花火が観たいです!!
おわり


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