確認できるときに確認しておこう実家の不動産
岩村です。
自己の資産をもって取得した不動産については、自身がよく分かることですが、実家の不動産については、相続を機にようやく確認することになる場合が多いと思います。
普段はわざわざ改まって不動産について確認しようという場面はあまりありませんし、
実家のことは両親にいつでも聞けるだろうという思いもありますよね。
しかし、そうしてるうちに思いがけず相続が生じてしまい、何も分からない、しっかり聞いておけばよかった ということになってしまいます。
建物が建っている部分については、建物と敷地については現物として把握できますが、その他については良く分かりません。
自宅の他に、他人に貸している土地があったり、点在する山林や田畑があるかもしれません。
それらのことについて、例えば実家が父方家系の地にあり、父親が亡くなった場合に、母親に聞けば完璧に分かるかというと疑問です。
もはや実家に残っている資料を参考にするしかありません。
まずは、毎年度役所から送られてくる固定資産税の納税通知書に物件の明細が載っているので、およそは確認できることと思います。
しかしながら、自治体によって異なりますが、固定資産税非課税の物件については載っていないことがあるので注意を要します。納税通知書なので、納税を要する物件についてしか記載されていないのです。
道路のため非課税であったり、山林等で評価額が低いため非課税となったりします。
課税台帳の記録を人ごとに一覧にしてくれるものを確認してみても、それもあくまで課税台帳なので、非課税の物件全部は載ってこないこともあります。
次に、遺された権利書や図面があれば、そこから初めて判明する場合もあります。
本体土地に付属する道路持分については、把握されないまま登記漏れがよくありますが、取得の際の権利書を確認すると、本体土地と共に載っていることが多いです。
たかが、道路持分のようですが、公道にでるため通行する権利としてとても重要であり、本体土地とセットで移転すべきものです。
このように、資料を捜索しても全部は分からない場合もありますし、何かしら生前に情報を得ておけば、資料を見る上でもイメージがつくので分かりやすいと思います。
また、物件の存在が分かっても、具体的にどこの場所なのか、隣地との境界はどのあたりなのか、話も聞きつつ一度散歩がてら一緒に見てまわっておいたら良いですね。
実家の住宅と敷地の他には一切何も無いという場合でも、無いということを話して確認できているだけでも相続が発生して手続きに多忙な中、ずいぶん負担が軽減されることでしょう。
不動産のついて述べてみしたが、その他の財産いろいろであったり、財産以外の形にはならないご先祖の話であったりについても同様です。
話ができるうちにしっかり聞いておき、自分も下の世代にしっかり伝えておくことが
大事ですね。
今日は朝から梅雨らしいお天気模様でした。
雨が上がると、息子も虫たちも雨上がりを待っていました!とすぐに活動を始めます。
先週の写真ですが、雨上がりの虫たちです。


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