手洗いの泡がミッキーマウス。社会問題解決の手がかりに。
ソリーです。
暑い日が近づいてきまして
早く秋が来ないかと今から願っています。
さて、数日前から以下のニュースが話題となっています。
『手洗いの泡がミッキーマウスの形に! TDRが新設備』
http://www.asahi.com/articles/ASH713TRXH71ULFA00P.html
花王がスポンサーになってTDRの10か所にミッキーマウスの形の泡が出る設備を設置するというニュースです。
上記記事からの一節で、花王の沢田道隆社長が
「子どもたちが清潔さに目覚める小さな魔法を実現できてうれしい」
と語っています。
さて、何かをしてほしい時に、人はたいてい「○○してください」とお願いします。
もしくは、してほしくない場合は「○○しないでください」とお願いします。
でも、相手も人ですから、なかなかうまくいきません。
その解決方法のアプローチには2通りがあります。
1つは、罰則を設けることです。
例えば自転車は左側を走ってくださいと言ってもなかなか実現しないために
道交法改正によって、罰則規定が設けられました。
捕まったら大変だという気持ちから右側通行は減るかもしれません。
それも一定の効果はあります。
基本的にほとんどのアプローチはこの方法をとっています。
手を洗いましょうというキャンペーンにしても「ばい菌マンが来るぞ~」と言って
ばい菌マン怖さに手を洗ってしまうというケースでしょうか。
しかし、社会問題を解決するためにはもう一つのアプローチもあることを私たちは忘れてはいけません。
それは、自ら意識しないうちに、望む行動をとってしまうようにする方法です。
今回のTDRの方法はまさにそのことの恰好の事例です。
ミッキーの泡見たさに、泡を出します。その泡を取るために手を洗います。
はい、これで清潔な手になりました(^^)
TDRとしても夏場の食中毒の予防にもなるし、感染症の予防にもなる
人が多いところで必ず起こるリスクを低減させることにも成功することになります。
しかもそれをエンターテイメントとして提供できる。
花王が提案したのか、TDR側のアイデアなのかは分かりませんが
一つの問題を解決する方法として、素晴らしいアイデアです。
それだけではありません。
私がこうやってブログを書いているようにPR効果も期待できます。
TDRはこれで
1.花王からスポンサー料をもらう
2.子供たちの食中毒等のリスクを減らす
3.報道による露出(PR効果)を得る
という3つの効果を得たのです。
さて、世の中には解決しなければならない問題は山ほどあります。
その問題を解決するためには、人々が自ら正しい行動をとるような「仕掛け」が重要だという事が分かるのではないでしょうか。
様々な問題に対し、こんな「魔法」を考える人が増えれば
世の中は少しずつ良くなっていくかもしれませんね。
では、また!


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