バイラルメディアの流行と著作物の引用について
ソリーです。
旅に出るのはやめて、ブログを書き続けたいと思います。
今回は「バイラルメディア」という用語について書いていきます。
みなさん、バイラルメディアという言葉をご存じですか?
バイラルというのはViralという英語でウイルスのことですね。
そして、メディアは媒体。
ウイルスの媒体?
なにそれ怖い。
と思ったかもしれませんがご安心ください。
最近フェイスブック等で
「この発想はなかった!○○な商品10選」
「このかわいい寝顔の猫が突然!」
のようなちょっと煽った感じの見出しを見かけたことがありませんか?
記事を見てみると、Youtubeの動画やWEBサイトから引用した情報が掲載されており
こんな感じのソーシャルボタンが目立つところに配置されているのが特徴です。
このような面白い、衝撃的、癒される記事や動画などをソーシャルボタンと一緒に提供するウェブサイトをバイラルメディアと総称し、
Googleのような検索エンジンよりも、facebook、Twitterのようなソーシャルメディア経由のアクセス(トラフィック)が
多いというのが特徴です。
さて、このバイラルメディア
アメリカで開設から短期間で大手メディアを凌ぐアクセス数をあげたため注目され、そのブームが日本にも来ています。
しかし、Youtubeのリンクにタイトルをつけて配信するだけという質の低いバイラルメディアも多数立ち上がってきているため
その意義について疑問を持つ人も増えてきているのが現状のようです。
そこで、本家のアメリカではメジャーなバイラルメディアは優秀な記者を雇用し、調査報道などの徹底したオリジナルコンテンツを目指す方向となっていたりします。
「あれ、このネタ何年か前に流行ったよね」というようなコンテンツを流していると、やはり最終的には淘汰されるのではないでしょうか。
バイラルメディアは、他のページや動画の引用が記事の中心の場合が多いのですが、実際に運用する場合は著作権法にも触れておく必要があるでしょう。
ここで引用に関する話題にも触れておきます。著作権法32条で、公表された著作物は引用することができるとされています。
その「引用」には4つの一般的な要件があります。
1.引用することの必然性
自分の論を展開するのにその著作物を引用することがどうしても必要と認められる場合
2.区分けがはっきりしていること
どこからが引用部分かをはっきりと区分けしていることが必要です
3.主従関係にあること
引用された部分は付属的なもので、主とする文が別にある必要があります。
4.出所の明示
引用部分が誰の何という著作物かを見やすいように表示しなければなりません。
上記の基本的な要件を守れば引用ができますし、もちろん、相手に許諾を得ていればこの限りではありません。
Youtubeの場合は埋め込み動画はあくまでYoutubeのリンクを掲載しているということですから問題とはならないようです。
全部パクリのコンテンツでユーザーに訪問してもらうというのはやはり道義的にみても良くないことですが
引用しながら自分の見解を述べるということは言論の空間としては健全な状態とも言えますね。
いずれにしても、法律を守って情報の提供をしていかなければなりません。
バイラルメディアの代表的なものを以下に挙げておきます。
みなさんご自身でどんなメディアなのか確認してみてください。
アメリカの代表的メディア「BuzzFeed」
http://www.buzzfeed.com/
国内
「刺さる」動画メディア dropout
http://dout.jp/
Whats
http://whats.be/
話題を生み出す発掘メディア Spotlight
http://spotlight-media.jp/
BuzzHouse
http://buzzhouse.jp/
笑うメディア CuRazy
http://curazy.com/


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